東京板倉

伊勢神宮と同じ『板倉構法』 + 建主の思いをカタチにする『CM方式』
新旧を融合した本物の木造住宅が創る、東京の新しい暮らし方

tokyo itakura

Inheriting the aesthetic of Ise shrine, traditional "Itakura" structure now revives in modern Tokyo. Build an authentic Japanese house with skilled craftsmen arranged by the CMr (Construction Manager).

2012年5月19日土曜日

寺町の板倉 - 仕様 -

寺町の板倉デザインスピリッツ  |  寺町の板倉デザインディテール  |  寺町の板倉 居住者の声  |  寺町の板倉 仕様

 無垢の国産木材、天然石材、伝統塗料を使用したテラスハウス4戸を、70万円/坪(委託契約、諸税含まず)で建設しました。

仕様    >>建築材種類 / 材料

戸数: テラスハウス方式 全4戸(1F2戸 / 2F2戸)

面積: 1F=50.4㎡/戸  2F=52.87㎡/戸(バルコニー含む)

地盤改良: 柱状改良工事(600φ/L3.5mx35本)

構造: 板倉構法(都内初/耐力壁倍率2.2)

: クリ(土台・床・バルコニー)/ヒノキ(柱・梁・桁)/杉(梁・母屋・落とし板他)

屋根: 三州瓦(耐震仕様)+ アストロフォイル(遮熱シート)

: クリ無垢材フローリング/桐無垢材フローリング/畳/2F床下地用遮音シート(フランスOLIN社製パテント製品)

内壁: 杉無垢材 落とし板 t30/漆喰系塗装(ドイツリボス社 オガファーザー+デュプロン)

外壁: 杉無垢材 木摺り板t30 + 目地板 t12 + 柱際板 t21

塗装: 柿渋 + 黒ベンガラ + 桐油(全て天然素材)

建具: 全て杉無垢材造作(引き戸・開き戸・鎧戸)

天井: 1F=梁組顕わし + 化粧天井板(杉無垢板 t30)/2F=小屋組顕わし + 化粧野地板(杉無垢板 t30)

玄関: 諏訪鉄平石仕上げ(方形)

バルコニー: 南側=クリ無垢材/北側=諏訪鉄平石(乱形)

外構: ポーチ=諏訪鉄平石(乱形)/庭=諏訪鉄平石敷き回し(28㎡)

キッチン: ポプラ無垢材造作 + 天板厚 t40〜50(無垢材1枚もの)
(天板樹種=クリ・ウォールナット・トチ・ケヤキ ・セン)

空調換気: 全館24時間エコ換気システム採用(マーベックス社製 床下地中熱交換システム 花粉フィルター付き)/冷暖房空調機器設置

衛生設備:    INAXラパスシリーズ 1坪用ユニットバス 

照明:        全室照明付き


建築材種類 / 材料    >>仕様

構造材
クリ(土台): 19本
ヒノキ(柱 ・梁・桁): 249本
杉(梁・母屋): 126本
計: 394本

外壁 / 内壁 / 野地板(すべて杉無垢材)
落とし板: 2,328枚
落とし板(垂木下 三角板): 156枚
野地板: 697枚
木摺り板: 412枚
目地板: 350枚
柱際板: 120枚
計: 4,063枚

バルコニー
クリ・デッキ材

内装材
居室床: クリ
洗面室床: 桐

建具
杉: 64本

家具
天板: トチ / セン / ケヤキ / クルミ
造作キッチン: 4セット

給排水衛生機器数          
衛生機器 / 空調 / 給湯 / ユニットバス: 4セット
地中熱交換システム: 2セット

建築費用: 70万円 / 坪(委託契約、諸税含まず)

2012年5月16日水曜日

寺町の板倉 - 居住者の声 -

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居住者アンケート・集計結果    >>居住者・生の声  >>まとめ

アンケート対象者:「寺町の板倉」居住者(4戸/5名)
居住期間:平成23年9月〜
アンケート実施時期:平成24年4月

Q1. 以前の住まいの形態
- 賃貸:2名
- 自宅:3名

Q2. 以前の住まいの築年数
- 0〜5年:  1名
- 6〜10年: 1名
- 11〜15年:1名
- 16年〜:  2名

Q3. 以前の住まいの構造
- 木造(在来工法):   2名
- RC造(マンション):  2名
- 鉄骨造(プレハブ工法):1名

Q4. 現在の住み心地(以前と比べて)
- やや良い: 3名
- 非常に良い:2名

Q5. 地震時の揺れ(TV速報時・以前と比べて)
- 小さい:  2名
- やや小さい:2名
- 変わりなし:1名


居住者・生の声    >>アンケート集計  >>まとめ

上記アンケートに寄せられた、居住者からの生の声をお届けします。

●床素材が天然物なので素足で歩ける。
●冬暖かい。
●地震の揺れが少ない。
●風の通りが良い。
●乾燥しづらい。
●天井が高いので気分が良い。
●全て木なので肌触りが心地よい。
●冬、熱気が逃げない。
●風通しが良い。
●家自体が呼吸して、湿度が丁度良く保たれており、肌の乾燥が少なく、鼻や喉も楽。
●木のにおいは心身ともに安らぎ、以前の住まいと比べてストレスが低減され、仕事もはかどります。
●冬、広縁が温室効果があり、過ごしやすい。
●木のにおいがとても安らぐ。
●部屋の間取りが使いやすい。


まとめ    >>アンケート集計  >>居住者・生の声

入居以前の住まいはさまざまですが、誰もが一様に、天然木のにおい・肌触り・調湿性などに快適性を感じています。又地震時の体感震度も、実際の震度と比べて小さく感じています。「東京板倉」が進める家造りが、今後生活者に広く受け入れられる可能性を示唆しています。

仕上げ

板倉構法について  |  耐震性能  |  防火性能  |  仕上げ


外壁仕上げ    >>内壁仕上げ

■真壁(オール無垢)
柱に溝を彫り、30mm厚の落とし板を落とし込んでいきます。24mm厚以上の木摺り板を、壁全体を埋めるように密に、落とし板の上に打ちつけます。これにより耐震性(柱芯909mmピッチで壁倍率2.2、1818mmピッチで壁倍率1.1)が確保されると同時に、板厚の燃えしろによる防火性も確保できます。大工工事や電気配線の手間はかかりますが、防火に厳しい市街地でも憧れの真壁・オール無垢仕上げの外壁が実現できる、画期的な工法です。

■大壁
真壁バージョンと同様、柱に溝を彫り、30mm厚の落とし板を落とし込んでいきます。 24mm厚以上の木摺り板を、適切な間隔で、落とし板の上に打ちつけます。これにより耐震性(柱芯909mmピッチで壁倍率2.2、1818mmピッチで壁倍率1.1)が確保されます。市街地で建築する場合は、耐火性のある素材(モルタルやガリバリウム鋼板等)を屋外側に追加して、耐火性を確保します。


内壁仕上げ    >>外壁仕上げ

■落とし板仕上げ
柱間に落とし込んだ杉板を、そのまま内壁の仕上げとします。電気やキッチン等の設備がある箇所では若干手間を要しますが、木の香りが室内に満ち、居心地の良い空間となります。板倉構法の本文を存分に発揮できる仕上げ方です。







■ボード+お好みの仕上げ
落とし板の上にボードを打ち付け、お好みの材料で仕上げることもできます。たとえば、ボードの上から左官で漆喰仕上げとすると、美しい白壁となります。天然素材である漆喰は木と同様に呼吸し、室内の二酸化炭素を吸収します。「オガファーザー」という、ウッドチップを原料とした壁紙を貼り、その上から「デュプロン」という天然水性塗料を塗ることもできます。

板倉構法について - DfE(デザイン・フォー・エンバイロンメント)

板倉構法について  |  耐震性能  |  防火性能  | 仕上げ

「東京板倉」では、DfE(デザイン・フォー・エンバイロンメント)精神を大切にしています。
「東京板倉」第一弾「寺町の板倉」では、地域環境保全に寄与するため、「烏山寺町環境協定」に則った設計をしました。

建築地の烏山寺町には、26軒の寺が集まり、世田谷の小京都とも呼ばれる緑豊かな処。
この美しい環境を保全しようと、昭和51年、日本初の住民協定がこの地で制定されました。

烏山寺町環境協定

第一条
寺院及び周辺住民等関係者は、共同の意思によって地域環境の維持向上に努める。
第二条
地下水脈の保護をするため、地下水脈の枯渇を招く地下構造物はつくらない。
第三条
緑や野鳥昆虫の生存の場である。自然環境の育成保全をはかり、その自主的な管理に努める。
第四条
寺町にふさわしいい町並みを維持整備するため、建物等の計画等に当たっては、日照等の相関関係・用途・形態位置・材料・色彩等に十分な配慮をはらう。
第五条
本協定の目的を達成するため、寺院及び寺院周辺住民、土地所有者等により、烏山寺町の環境を守る会を組織する。

2012年5月3日木曜日

お問合せ

お問合せ

「東京板倉」についてのお問合せは、下記までお寄せください。

株式会社 ミナクニ・コンサルタント
〒157-0061 東京都世田谷区北烏山3-25-18
TEL: 03-3326-5241 / 090-4629-7668
Fax: 03-3300-6097
問合せメール送信

チームメンバー

ごあいさつ  |  コンセプト  |  チームメンバー 

長島邦彦 プロジェクト統括・CMr(ミナクニ・コンサルタント)

以前スポーツ業界商社系のマーケティング本部長や全日本コーチ業を務め、その経験を生かし、
CM方式を一般の一戸建て建築に導入。
又豊富な海外経験を通し海外部材の調達や、枠にとらわれぬ横断的なマネジメントを駆使した方法は、
発注者にとって強力な代理人となる。
現在株式会社 ミナクニ・コンサルタント代表。

横川 超 意匠設計・スペースデザイナー(Spazio Arterra Design Division)

高校・大学と米国に留学し、グラフィックデザイナーを経て建築士の資格をとる。
その間民家再生活動に参与し、建築の原点を探しにユーラシア大陸に遊学。
日本の風土に合った建築とその意匠に精通し、サステナブルな建築を斬新なアイデアで表現をする。
現在「民家の学校」校長として活動。

土川栄一 実施設計・一級建築士(土川建築設計事務所)

初期の頃、設計事務所で公共事業の鉄骨構造やRC構造の設計を数多く手掛け、その後独立し。
東京の工務店や地元から依頼の木工事100戸以上の実績を持つ。
特に、高山、飛騨地方の新築、木軸工法、在来、伝統工法を数多く手掛ける。木を良く知る、木の建築のエキスパート。
現在岐阜県下、瑕疵保証制度県指名設計検査官(申請設計の瑕疵保証検査)

重山寛寿 大工棟梁・飛騨の匠(重山建築)

飛騨・高山に生まれ育ち、大工見習いから修業を積み、45年にわたり家を造り続けている
手掛けた家は数え切れず。寺社、仏閣に迄及んでいる。
東京や名古屋などでも数多く建てた経験を持つ。
今は手刻みを経験してきた数少ない飛騨の匠、日本の大工伝統を守り続けている棟梁である。

ごあいさつ

ごあいさつ  |  コンセプト  |  チームメンバー

平成23年3月11日。東日本大震災。
列島を震撼させた未曾有の大災害は、電力供給のありかたにも疑問符を投げかけ、再生可能な循環型エネルギーが求められるようになりました。
化石燃料に代わる新技術。太陽光、風力、地熱...
資源の乏しいと言われる我が国において、それを補う代替エネルギーを創出すべく、今さまざまな取り組みが行われています。

しかしながら、日本は本当に資源の乏しい国なのでしょうか。
国土の七割を占める森林の存在を、置き去りにしてはいないでしょうか。
飛行機から眺めると、日本領空の眼下に広がる緑の海は、我が国が世界有数の森林国であることを物語ります。
環境変化に頭を痛める世界各国からすれば、大量の水を蓄えCO2を吸収する豊富な森林資源は羨望の的です。
日本人は古来より、森林と共生してきた、森の民であります。

一方で、平成23年度の新築着工率は、平成元年の半分以下。
バブル期以降、国民所得は伸び悩み、環境意識の高まりとともに、大量消費時代は終焉を告げようとしています。
一般建主もスクラップ・アンド・ビルドの思想から脱皮し、限られた予算の中で、本物指向の超寿命住宅を手に入れたいと考えるようになりました。
今後は循環資源である「木」を活用した、エコロジカル(環境負荷の少ない)かつエコノミカル(経済的な)家造りが求められています。。

「東京板倉」では、伝統的構法と新しい環境技術を巧みに組み合わせ、自然のサイクルにあった家造りを行います。
建材は産地から直接取り寄せ、質の高い天然材料を適正価格で入手します。
専門業者とは直接取り寄せ、各々が建主さまの夢を共有し役割を全うするよう、プロジェクトを采配します。
また建主様が常に明確な状況把握ができるよう、工事内容とコストを透明化します。

本物指向の建主様に、本物の家を適正価格で提供し、持続可能な未来を切り開いていきたい。
そんな思いから、「東京板倉」はスタートしました。

株式会社 ミナクニ・コンサルタント 代表取締役 長島邦彦

寺町の板倉 - デザイン・ディテール -

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東京都内初、内外装ともオール無垢の板倉住宅

 

プロポーション

オーソドックスな切妻造りをベースに、黄金率と白銀率を駆使した日本的プロポーション。高さを抑え、美しくも威圧感のない構えとしました。

立体市松

壁面に凹凸をつけ、天然塗料で色を塗り分けることで、日本の伝統模様である市松格子を立体的に表現。窓やバルコニーにも格子デザインを採用し、統一感を持たせることで、真壁建築のモダン性を強調しました。
深い軒
日本建築の特長は、深い軒の出。外壁を雨水から保護するのと同時に、太い構造材と調和して外観に安定感をもたらします。

ヒューマンスケール

開口の内法寸法や天井の高さは、通常より若干低め。住み手の視線が低くなり、室内に拡がりが生まれます。立ち位置が床に近付くことで、建物との一体感・包み込まれている安心感が倍増。2F部分は小屋組顕しとなっているため、スクイーズ・アンド・リリース効果(狭い/低いところから、広い/高いところへ一時に移行する際の開放感)も加わり、変化に富んだ空間構成が楽しめます。

境界空間

土間・縁側・バルコニー等、外部との境界空間は、日本建築の重要な要素。「寺町の板倉」では、境界空間を広くとり、その仕上げにもこだわりました。土間には諏訪の鉄平石を使用。木に包まれた室内空間とのコントラストを演出します。縁側やバルコニーには、室内と同じクリ板を使用。深い軒の出が生み出すパッシブ・ソーラー効果も加わって、温もりのある半外空間となります。



寺町の板倉 - デザイン・スピリッツ -

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古き良き、日本。

豊富な森林資源を背景に、クリ・ヒノキの大径木を豪快に活用した古代建築。戦乱で荒れ果てた国土を逆手に、里山の竹や雑木を融通無碍に組み合わせた中世建築。
日本建築のカタチは常に、森林の変遷とともにありました。

19世紀、欧州。
産業革命と森林枯渇をきっかけに、建築は大地との繋がりを失い、デザインも飽和していきます。
一石を投じたのが、シカゴ万博に出展された、宇治平等院鳳凰堂の原寸模型。日本建築のシンプリシティは世界に衝撃を与え、やがてモダニズム建築が生み出されます。

「カタチは、機能を表す」
モダニズムの巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの言葉には、機能美=建築の原初的美しさを取り戻そうとする意気込みが感じられます。
素材をありのままに生かす日本建築は、既にモダニズムの理念を体現していました。そのカタチが表すのは、ただ機能に留まらず、森に生きる日本人のココロそのものでした。

21世紀、日本。
経済成長を経て国土と分断された建築からは、ココロが失われました。
都市空間からは、森の温もりも、伝統のシンプリシティも、豊かなデザイン性も、失われました。国産木材の需要は減り、間伐もままならない森からは、光が失われました。

板倉構法は、伊勢神宮にも用いられている、太古からの技術。
伝統の技で、伐採適齢期を迎えた針葉樹林を有効活用し、森に光を差し込むこと。無垢材の美しさをありのままに生かし、そのままカタチとすること。
国産材と伝統技術でモダンデザインを復興すれば、都市と森はもっと豊かになります。

「カタチはココロを表す」
寺町の板倉には、そんな思いが込められています。

CM方式について

CM方式について

■CM(コンストラクション・マネジメント)方式とは

1960年代に米国で始まった、分離発注による建築方式とその管理システムです。
家を建てるにあたり、まず建主がCMr(コンストラクョン・マネジャー)を指名します。CMrは建主の代理人として、クライアントの思いが成果に繋がるよう、構想から竣工までプロジェクトを管理します。業務は、設計検討、工事管理、品質管理、コスト管理等、多岐にわたります。CMrとは、建主が直接契約します。

■CM方式の特徴

 

従来の一括発注方式では、建主と専門工事業者とは、総合業者を通した間接契約の関係となります。CM方式では、CMrの助言に基づき、工事種別毎に直接契約を結びます(分離発注)。その結果、コスト構成の透明化や適正価格の把握等が可能となり、経済的な工事に結びつきます。

■東京板倉のCM方式

板倉構法では、構想立案段階において、木に精通した専門知識が必要とされます。CMrは、意匠デザイン・実施設計のスペシャリストとともに、最適な計画案を作成。また工事に際して、品質の良い木材を産地から直接調達。適切な流通計画で、運搬時の無駄も省きます。職人の選定にあたっては、特殊技術を持つ厳選した人材をご提案します。「東京板倉」のようなオーダーメイドの家造りにおいて、CMrの活用は大変効果的で、透明性が高く無駄のない建築が可能となります。

耐震性能

板倉構法について  |  耐震性能  |  防火性能  |  仕上げ

応力が一点に集中しない造りのため、地震が来ても揺れが木に吸収されます。「寺町の板倉」では、震度5の地震が襲ったときも、殆ど揺れを感じませんでした。壁倍率2.2の耐力を持つ軸組として、平成17年に大臣認定を受けました。

防火性能

板倉構法について  |  耐震性能  |  防火性能  |  仕上げ

厚みのある木は、耐火性に優れていることを、ご存じでしたか? 火が燃え移ると、表面が炭化してこれが耐火層となり、構造体の劣化が防がれます。

下の写真は、板倉構法・燃焼実験の様子。原寸大の板倉構造壁模型を、裏側から30分間燃焼。表側に損傷は見られず、板倉構法の防火性能が証明され、平成19年に大臣認定を取得しました。


板倉構法について

板倉構法について  |  耐震性能  |  防火性能  |  仕上げ

■太古の構法、現代に甦る

板倉構法は、太古より続く、日本古来の伝統的構法。柱に刻まれた溝に厚板を落とすことで、木の柔軟性を生かしながら剛性を確保し、しなやか且つ堅牢な造りとなります。近年、筑波大学教授・安藤邦廣先生主導の元、耐震/耐火試験が行われ、壁倍率と防火構造の大臣認定を取得。準防火地域でも、内外ともオール無垢材の真壁建築が建てられるようになりました。
「東京板倉」チームは、東京で初めてこの認定を用いて住宅を建設。今後一層の普及に努め、首都圏のユーザーに「本物の家」を提供します。

■カラダにやさしい、健康住宅

家に近付くだけで漂う、木の香り。外壁は合計60ミリの杉板で覆われ、断熱材がなくても、夏は涼しく冬はポカポカ。また木には調湿作用があり、外がジメっとしていても中はスッキリ、外がカラカラでも中はシットリ。一歩足を踏み入れると、都会とは思えぬ安らぎの空間が広がります。化学建材は使用していないので、シックハウスとは無縁。仕上げの塗装も、すべて天然由来の伝統塗料だから安心です。無垢の国産杉材が放つフィトンチッドは、不眠解消にも効果があるといわれています。

■融通無碍のプランニング

多様な間取りに対応する柔軟さは、日本建築ならでは。筋交いを使った在来工法と比べた場合、金物に頼らない構造であるため、間取り変更しても家が弱りません。強固な壁と四寸角の柱に守られているから、大スパン空間も可能です。


■環境にやさしい、DfE(デザイン・フォー・エンバイロンメント)

奈良・正倉院の板倉は、木の呼吸を活かして室内湿度を一定に保ち、文化財を千有余年にわたって桃って着ました。日本の木と匠の手で造られた板倉住宅は、我が国の風土・地域環境に調和し、快適な住空間を提供します。また、地熱住宅として知られるアイヌ伝統家屋「チセ」に倣い、地中熱交換システムを採用。年間を通して温度が変わらない床下の空気を室内に循環させることで、冷暖房費を大幅に低減します。内外装には、国産の天然木材をふんだんに使用。大量の国産材を使用すると、CO2吸収源である国内森林の維持管理に寄与し、住まい手のLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)にも貢献します。そもそも板倉構法は、森林資源の有効活用を図る目的で提唱されました。「東京板倉」はまさに、今の時代に適合したDfE(デザイン・フォー・エンバイロンメント)の住宅です。

コンセプト

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