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古き良き、日本。
豊富な森林資源を背景に、クリ・ヒノキの大径木を豪快に活用した古代建築。戦乱で荒れ果てた国土を逆手に、里山の竹や雑木を融通無碍に組み合わせた中世建築。
日本建築のカタチは常に、森林の変遷とともにありました。
19世紀、欧州。
産業革命と森林枯渇をきっかけに、建築は大地との繋がりを失い、デザインも飽和していきます。
一石を投じたのが、シカゴ万博に出展された、宇治平等院鳳凰堂の原寸模型。日本建築のシンプリシティは世界に衝撃を与え、やがてモダニズム建築が生み出されます。
「カタチは、機能を表す」
モダニズムの巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの言葉には、機能美=建築の原初的美しさを取り戻そうとする意気込みが感じられます。
素材をありのままに生かす日本建築は、既にモダニズムの理念を体現していました。そのカタチが表すのは、ただ機能に留まらず、森に生きる日本人のココロそのものでした。
21世紀、日本。
経済成長を経て国土と分断された建築からは、ココロが失われました。
都市空間からは、森の温もりも、伝統のシンプリシティも、豊かなデザイン性も、失われました。国産木材の需要は減り、間伐もままならない森からは、光が失われました。
板倉構法は、伊勢神宮にも用いられている、太古からの技術。
伝統の技で、伐採適齢期を迎えた針葉樹林を有効活用し、森に光を差し込むこと。無垢材の美しさをありのままに生かし、そのままカタチとすること。
国産材と伝統技術でモダンデザインを復興すれば、都市と森はもっと豊かになります。
「カタチはココロを表す」
寺町の板倉には、そんな思いが込められています。