板倉構法について | 耐震性能 | 防火性能 | 仕上げ
外壁仕上げ >>内壁仕上げ
■真壁(オール無垢)
柱に溝を彫り、30mm厚の落とし板を落とし込んでいきます。24mm厚以上の木摺り板を、壁全体を埋めるように密に、落とし板の上に打ちつけます。これにより耐震性(柱芯909mmピッチで壁倍率2.2、1818mmピッチで壁倍率1.1)が確保されると同時に、板厚の燃えしろによる防火性も確保できます。大工工事や電気配線の手間はかかりますが、防火に厳しい市街地でも憧れの真壁・オール無垢仕上げの外壁が実現できる、画期的な工法です。
■大壁
真壁バージョンと同様、柱に溝を彫り、30mm厚の落とし板を落とし込んでいきます。 24mm厚以上の木摺り板を、適切な間隔で、落とし板の上に打ちつけます。これにより耐震性(柱芯909mmピッチで壁倍率2.2、1818mmピッチで壁倍率1.1)が確保されます。市街地で建築する場合は、耐火性のある素材(モルタルやガリバリウム鋼板等)を屋外側に追加して、耐火性を確保します。
内壁仕上げ >>外壁仕上げ
■落とし板仕上げ
柱間に落とし込んだ杉板を、そのまま内壁の仕上げとします。電気やキッチン等の設備がある箇所では若干手間を要しますが、木の香りが室内に満ち、居心地の良い空間となります。板倉構法の本文を存分に発揮できる仕上げ方です。
■ボード+お好みの仕上げ
落とし板の上にボードを打ち付け、お好みの材料で仕上げることもできます。たとえば、ボードの上から左官で漆喰仕上げとすると、美しい白壁となります。天然素材である漆喰は木と同様に呼吸し、室内の二酸化炭素を吸収します。「オガファーザー」という、ウッドチップを原料とした壁紙を貼り、その上から「デュプロン」という天然水性塗料を塗ることもできます。